何を持って難しい問題ということから始めると難しくなりますが、一般的に考えて、私の考えを短く説明いたします。
簡単に言えば、「応用問題」は、「基礎問題」の集まりです。ただし、「基礎問題」とは「易しい問題」ではありません。
「?」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、私は「基礎問題」は計算問題、漢字練習などあまり考えなくてもできる「易しい問題」を繰り返しやって学力をつけるということとは考えていません。
では、どのように考えているのかというと「次の学力の基礎になる問題」と考えています。解きやすい易しい問題を「基礎問題」と考えるのは違います。時にはしっかり考えなければならないいわゆる「難しい問題」になることもあります。しかし、学校で学ぶときにこの「基礎問題」にしっかり取り組めばそう難しいことではありません。それを抜かして応用問題に取り組むからどう勉強したらよいのかわからないということになります。
長くなるのでこの辺で止めますが、この「基礎問題」の集まりが「応用問題」と考えています。
なぜこのようなことを言うのかというと、実力テストはかなりの部分が応用問題です。広い範囲の学力を限られた問題数で見るためには、そうせざるを得ないと思います。そして、この「応用問題」は「難しい問題」ではないのです。「難しい問題」だから「難しい問題」を練習しなければならないのではなく、「基礎問題」にしっかり取り組むことが「応用問題」を解くことにつながるのです。(応用問題を解くために難しい問題に取り組み挫折してしまう生徒は多いと思います)「難しい問題だから私にはできない」ということではありません。このことが、入試問題にも関係してきます。
難しいのは「何が基礎問題」か、ということです。本研究所ではそれを研究しています。