進路選択における都市部との格差

 本地区においては素直でまじめな児童・生徒が多く、運動や文化面での活動で地方大会だけでなく全国大会でも優秀な成果を上げています。しかし、進学や就職においては志望する進路を必ずしも選択できていない現実があります。都市部の子どもと比べ、なかなか希望する進路に進めないことが多いように感じます。

 全国学力テストにおける本地区の子どもたちの成績は決して悪くはありません。その点から考えても、単に子どもたちの能力の差ということだけではないように思えます。

 では、何がその差になっているのでしょうか。その大きな原因の一つが受験に関する教育環境と考えられています。

「わかる」ことが「できる」ということに結びついていないことが多くあるように思います。学校の定期テストはよくできるのに、校外の実力テストになると思ったように実力が発揮できない生徒が多いということがそれを裏付けています。

 このようなことについて研究を深め、本地区に合う受験環境を作り実践し、本地区の子どもたちが希望する進路を自信も持って選択できるように手助けをすることが本研究所の設立の大きな目的の一つです。